10/10/2008

GFP

GFP (Green Fluorescent Protein)-tagged LacI (lac repressor) bound to lacO array inserted near oriC in Escherichia coli

GFPの発見にノーベル化学賞が授与されました。
GFPはオワンクラゲ由来で青色の光をあてると緑色の蛍光を発するタンパク質です。GFPをコードするDNAを目的のタンパク質のつなげて細胞内に導入することにより、目的タンパク質の細胞内での挙動を観察することができます。今や生命科学の世界では無くてはならない重要なツールとなっています。
写真は大腸菌の染色体上の特定の部位に結合するタンパク質にGFPを融合させたものを大腸菌内で発現させたものです。発見当時はこれほどまで役に立つとは思われていなかったようですが、GFPを利用できるようになったことで今まで見えなかったものが見えるようになり多くの発見をもたらしました。
今回の受賞者は3人で、GFPをオワンクラゲから単離・精製した下村博士と、GFP遺伝子を線虫に導入することにより世界で初めてGFPを生体内でタグとして用いたChalfie博士、そしてGFPの発光する仕組みを解明し、緑色以外の蛍光を発するように改良したTsien博士がその功績を認められて受賞しました。

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