10/26/2009

ツマグロヒョウモン・幼虫〜蛹

Indian fritillary
学名: Argyreus hyperbius (Linnaeus, 1763)

奈良先端技術大学院大学構内にて蛹になる場所を求めて徘徊しているツマグロヒョウモンの幼虫を発見しました。黒地に太いオレンジのラインの入っており、さらにトゲトゲの毛が生えているという毒々しい見た目ですが、毒は持っていませんし、刺したりするということもない基本的には無害な幼虫です。ただし、パンジーなどのスミレの仲間を食草とするため、そういった植物を育てている方からしてみたら害虫です。

成虫♂はこちら


捕獲して箱にいれておいたら前蛹になっていました。頭のあたりにダニがついています。


蛹になってしばらくは薄い茶色をしています。ダニは脱ぎ捨てた皮とともに下に落ちていました。蛹になってもトゲトゲがあります。


蛹になって1日程経過すると焦げ茶色となり、一部のトゲトゲの根元部分が金属光沢を帯びたような銀色となります。ちょっとつついて刺激すると激しく揺れるためこの銀色の残像が線ように見えて、これがもしかしたら外敵を脅かすのに役に立っているのかもしれません。

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